■ 銀行融資の判断基準は<担保重視>から<格付け重視>へ

格付け

    銀行融資は、従来の担保重視から格付け重視になり、融資の判断基準は、この格付けが重要視されるようになりました。
    この格付けの中心が決算書であり、そのウェートは都市銀行では9割以上、信用金庫では7割前後を占めます。そして、残りが経営者の資質や経営姿勢などの定性要因による評価になります。

グラフ

■ 融資審査の流れ

決算書
    金融検査マニュアルは、金融庁が銀行業務の健全性と適切性などを確保するために、金融庁の検査官が銀行の金融検査を行う際に用いる手引書です。
    銀行は、この金融検査マニュアルを参照して、融資先の格付けをしていくための自己査定ルールを独自に作成しています。
    各銀行は、独自の自己査定ルールに基づいて、下図のような流れで会社から提出された決算書の中身を再評価(自己査定)して格付け区分し、融資の判断をします。

流れ
    貸借対照表では、資産の中身を換金性や処分可能見込額の観点から細かく査定し、損益計算書では、収益の継続性や費用の計上不足などの観点から査定し、再評価します。
    これを自己査定といい、銀行は、税務署に提出した決算書の金額を、そのまま見るのではなく、自己査定後の貸借対照表と自己査定後の損益計算書によって、あなたの会社を格付けしていきます。

自己査定損益計算書経営指標
具体例 参考例